MRSA(メシチリン耐性黄色ブドウ球菌)

人体の皮膚、鼻腔内、消化器などに存在する黄色ブドウ球菌の一種。黄色ブドウ球菌は創傷部位などから感染を引き起こすことがあるが、少数であれば毒性は少なく、自然治癒するのが一般的である。抗生物質の使用により抗生物質への耐性を示す変種が生まれたが、そのひとつがこのMRSAである。

滅菌ユニット(StU)

めっきんゆにっと

滅菌器や消毒器内で用いられる滅菌トレイ、バスケット、コンテナ、包装材、その他の保管用品やチャンバーの寸法を表す基本単位。高さ300 ×幅 300×奥行き600 mm(54l=3×3×6)が1滅菌ユニットである。

滅菌

めっきん

一切の生物(ウイルス含む)が存在しない状態、具体的には滅菌済みの物体に生存するまたは生存可能な生物(芽胞)が一切存在しない状態にすること。ここでいう「生存可能」とは再び増殖・代謝能を有する状態に戻りうる芽胞も含める。医療機器の滅菌においては、滅菌後の医療機器に微生物等が存在する確率を示す指標である「無菌性保証水準(Sterility Assurance Level:SAL)」で、10-6以下を達成する意味で用いられている。滅菌の目的とは、医療機器を患者に対して安全に使用できるようにし、患者と作業者の双方にとって不用意に危険が降りかからないよう処理することである。

無菌性保証水準(SAL)

むきんせいほしょうすいじゅん

滅菌工程後に生存する菌の許容数。10-6とされ、具体的には被滅菌物100万個のうち、微生物に汚染しているものが1つ以下であるレベルを指す。