人間の耳には聞こえない振動数(周波数)を持つ音波のこと。人間の可聴域は周波数で20Hz~20,000Hz(20kHz)であり、超音波はその可聴域を超えている。超音波洗浄器では、この音波により洗浄液(水)中で振動を発生させる。
用語集
中央材料室(CSSD)
ちゅうおうざいりょうしつ
病院・医療施設内で医療器材の洗浄・滅菌から供給にわたる一連の再生処理を行う部門。中材とも呼ばれる。
脱塩水(脱イオン水)
ミネラル(塩)が除去された水 。
タクソノミー
たくそのみー
生物を特徴により分類し、体系化することで生物の多様性を理解する学問。分類学。
潜熱
せんねつ
物質が相変化するときに必要な熱エネルギーの量。エネルギーを温度差として見ることができない(潜んでいる)ためこの名前がある。(反意語の「顕熱」も参照。)例えば氷(固体)が溶けるとき、氷が完全に溶けきるまで氷水の温度は一定のままである。同じように、液体が気体に変化するとき(蒸発するとき)、温度差を目で見ることはできないが、水を蒸気に相変化させるためにエネルギーが必要となる。これが潜熱である。
生体消毒剤(アンティセプティック)
せいたいしょうどくざい
微生物を殺滅し、皮膚や粘膜の感染防止に用いられる化学物質。
生物学的インジケータ(BI)
せいぶつがくてきいんじけーた
清浄
せいじょう
数の単位として、1清浄は10-21 の意味があるが、一般には、清らかでけがれがない状態であること。 本書ではcleanに相当する言葉として用いている。つまり、掃いてきれいにする掃除、拭ってきれいにする清拭、洗ってきれいにする洗浄などの作業も含む。
浸透・浸透圧
しんとう・しんとうあつ
溶媒は通すが溶質は通さない半透膜(たとえば食塩水の場合、水は通すが塩は通さない)で仕切られた二つの濃度が異なる水溶液があるとする。この場合、半透膜の両側の水溶液は濃度を同じにしようとする。両側の濃度が異なる場合、濃度が低い水溶液内の溶媒(水)が、濃度の高い水溶液に移動すればこれが実現することとなる。この現象を浸透という。またこのときに発生する圧力を「浸透圧」と呼ぶ。「逆浸透」も参照。
真空
しんくう
空間中に分子が一つもない仮想的な状態(絶対真空)。物理学的な意味においては、圧力が大気圧よりも低い状態を指し、滅菌においてはチャンバーなどの区切られた空間から空気を除去した状態を指す。